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建物工事中
一番このタイミングが外構プランに本腰を入れていかれる方が多いです。実際に棟上げが終わると、やはり敷地内の建物の存在感が大きすぎて、「やっぱり外構もやらないと・・・」って思われる時期です。

このタイミングではある程度の建築予算の使い道が決まっていて、外構予算はかなりリアルな額になっていると思われます。ひとつ心がけていただきたいことは、「無駄な追加工事を依頼していないか?」です。
建物建築が終わるにつれ、インテリア用品、または登記費用など一気に出て行くお金があります。

しっかりと予定しておれば問題ないですが、建物工事の追加などから、「ちょっと外構予算から・・・」ということが多くあります。建築後冷静になってみると、そんな追加要らなかった・・・よく耳に挟むお話です。
外構というものは建物を引き立てるのに必ず必要なものと思います。当然、門やガレージは生活する上で必要ですが・・・。建物の建築費用が上がるにつれて、外構もそれなりに良いものになっていく・・・これをよく気にとめておいてください。
外構工事予算から追加工事を捻出した結果、お客様自身で「外構工事を高くしている」・・・そんなことならないように、本当に必要なものだけ追加工事してください。

この時点からの外構プランとして数点の確認&注意ポイントは、

①玄関ポーチ天はいくら?
②既存物のチェック。
③エアコンの室外機の設置場所。
④無駄な最終仕上げ工事。
⑤外構工事開始のタイミング。

建物建築中もいろんな決めることも多く、家づくりにちょっと疲れてくる時期ですが、ここが踏ん張り時!外構もなるべく早くプランニングしていきましょう!
1級エクステリアプランナーがプランニングするBee’s Gardenでは、建築中の建物に合わせ、ご希望と使い勝手を考えた外構プランをご提案。上にご紹介した①~⑤を一度考慮&確認していただいて、デザインスタジオへ建築図面ご持参の上、ご相談にお越しください。満足のいく家づくりまでの「あと1歩」にきっとなります。

(1) 玄関ポーチ天はいくら?

建築中ということは当然建物GL設定は終わっていて、現状の高さに全て外構をあわせて作っていくことになります。
玄関ポーチは多くの場合タイル張りが多く、施工は最後のほうになると思われます。だいたい最後までこのような感じです。

こので注意したいのは下地の段階で100ミリと240ミリの段差があるということです。このまま施工が進むとは考えにくいですが、外構プランにあわせて均等な段割りをする必要があります。
まず確認したいのはA寸法。これは建物基礎天にある「水切り」の下端から玄関ドアの下端・・・つまり玄関ポーチタイル天となります。それが分かれば、前面道路との高低差を考えてポーチの段割りをします。道路に向けてかなり下がっている場合は段数を増やしたりする必要が出てきます。この場合は170ミリで段差をそろえ、道路点Cから、均等に170ミリ降りたD点に向けて適度な勾配ををとります。勾配をきつくすればで150ミリの段差も可能ですが、道路からポーチまでの距離で無理のない勾配がいいと思います。
もしAの段差が190ミリだとすれば、当然外構工事時にはBも190ミリの位置出しをして仕上げます。ところが190ミリ降りた点Dが道路面より低いというようなケースがあります。こうなると、1段目は150ミリで2段目が190ミリというおかしな段割りになってしまいます。建物だけで考えるとこうなることが多いので、外構の仕上がりから逆算して段差を考えましょう。

玄関ポーチそのものの形や動線、そして段上げの高さは外構プランと同時に考えるとベストです。

建物工事から省き、外構工事で考えてみませんか?
参考ページはこちら『外構施工の玄関ポーチ』

(2) 既存物のチェック。

特に境界面がどうなっているか。分譲地の場合、既にブロックとフェンスがある場合がよくあります。また、隣地が既に外構工事済みの場合などもブロック&フェンスがあることが。
まず注意していただきたいのは、その既存ブロックラインが「折半」・「宅内」・「宅外」のどれにあたるか?ということ。
「折半」・・・隣地との境界ラインに半分ずつ施工してあること。基本的に共有のものになります。
「宅内」・・・ご自身のものになります。
「宅外」・・・隣地様のものになります。
分譲地によっては向かって左は宅内、右は宅外・・・となっているケースも見受けられます。


注意しないといけないのは宅外ブロックのケース。
「お隣さんのブロックがあるからうちはしなくていいです(^_^)」
・・・これは基本的にはおすすめしません。そのブロック際の納まりは少なくとも道路面よりは必ず仕上がりは上がってきます。
コンクリートを打つならば、宅外ブロックの手前で緩衝材を入れておくとか、ワンクッション必要です。万が一お隣がそのブロックを解体しても、敷地内の納まりには影響のないように・・・逆に言えばお隣がスムーズにブロックが解体できるようにしておく必要があります。
緩衝材をいれずに土間コンクリートを打つと宅外ブロックにピタッとくっついてしまい、解体に影響が出ます。
また解体されても敷地内の土がこぼれないようにしておく必要があります。
していなければお隣の宅外ブロックによって土留めがなされていることになります。このことはデリケートな境界の問題です。
隣地の方とお話ができ了解済みであれば良いですが、後々のことを考えて適切に施工しておく必要があります。

施工前

施工後


(宅外ブロックで土留めをするのではなく敷地内に土留めが必要)

(3) エアコンの室外機の設置場所。

最後の最後になって気づくことが多い、エアコンの室外機の位置。自転車置こうとしていた場所に、よく考えたら室外機が・・・。
前庭テラスの位置にちょうど室外機が・・・。なんてことのならないように、早くからエアコン室外機の位置も検討してください。

(4) 無駄な最終仕上げ工事。

住宅会社さんのご好意で、最後に「真砂土整地しておきます」、「砂利敷いておきます」・・・といったことがあります。
基本的に丁重にお断りしてください。外構工事着工日にはほとんどのケースでスキトリ工事があります。
よっぽど仕上がり(GL)よりも低ければスキトリ工事はありませんが、そのケースはあまりありません。
施工する素材・材料の厚みと下地分は必ずスキトリしないといけませんので、余分な整地はしないほうがベターです。
外構時に結局スキトリ&残土処分という費用が発生してきます。

(5) 外構工事開始のタイミング。

おすすめは外構プランのご相談はより早く、工事はご入居後です。
よく建物引渡しから引越しまで2週間あるのでその間に・・・とご依頼を受けます。
確かに新築外構工事は2週間前後の工事が多いので可能なのですが、まずは建物の使い勝手、生活動線、夜の明るさ、そして雨の日の動線も経験していただきたいです。もしも建築地が実家のすぐそば、または生まれ育ってよく勝手が分かっている土地ならば、生活動線については確認は要らないかもしれません。
ただ、建築地の土地勘があまりない場合には、もしかしたら東から帰宅して車を入れるつもりが、仕事帰りの時間帯では逆から帰ってきたほうが早く帰れる・・・東から帰リ、駐車しやすいように隅切りしていたらどうなりますか?

思っていたより暗い・・・
思っていたより道路からの目線が気になる・・・
逆に気にならなかった・・・

などなど、住んでみて分かることがたくさんあります。
確かに住んでしまうと工事中、自家用車はどこに置けばいいの?こんな問題が出てきます。
なんとかこの問題をクリアしてご入居後の工事をさせていただいきたいと思います。施工後は見えなくなる箇所が多い外構工事、ご入居されておれば、それを作るのに「どんな基礎をしていてどんな補強をしてある」・・・ご安心できると思います。
また、「ちょっと思っていたより壁低いな・・・」という時にもすぐに対応できます。
ビーズガーデンではお客様と一緒につくる・・・というテーマを持っていますので、できればご入居後施工をおすすめします。

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