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ブロック積みはどうやって?

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ブロックはコンクリートの基礎や擁壁の上にモルタルで積み上げ、空洞部を鉄筋とモルタルで充填して強度を持たせます。
材料はブロック本体・モルタル・鉄筋ですが、もう少し詳しく解説しますとモルタルとは砂(2.5mm以下の細骨材)とセメントを3:1の割合で良く混ぜ合わせ水を加えて練り合わせ現場で作ります。

水を加える前に砂とセメントを均一な灰色になるまで十分に攪拌することがポイントです。ミキサーで練り合わすのが理想的です。
また、砂の材質が肝心でして海砂の塩分は鉄筋を腐食させるため、川砂か山砂を使う方が長持ちします。

御自宅で一般の方が施工する場合は既調合モルタルが便利でしょう。
次に鉄筋は直径10mm以上の異形鉄筋D10(表面にぎざぎざの付いた鉄筋)を使用します。
昔は丸鋼(表面がつるつるの鉄筋)を使っていましたが、現在はほとんど異形鉄筋を使います。
配筋(鉄筋の加工・組立)の基本は、縦筋(垂直方向・通常2.2m以下)は繋がずに一本物を使用し、横筋(水平方向)は繋ぎ目で鉄筋同士を直径の40倍(通常40cm・40Dと表記)重ね合わせることです。
またブロック内の配筋ピッチは縦筋が80cm以下・横筋も80cm以下が標準ですが、ビーズガーデンでは縦筋80cm(2列毎)・横筋60㎝(3段毎)を基準にし現場状況に応じて配筋ピッチを小さくしています。
鉄筋をモルタルがどれだけ取り巻いているかを「かぶり厚」と呼びます。

正確には鉄筋の表面からブロックの空洞部の表面までの寸法をいいますが、空洞部は直径70mmぐらいなので中心に10mmの鉄筋があると「かぶり厚」は30mmになります。基準は20mm以上です。
ブロック塀の構造の中心は鉄筋で、その鉄筋をモルタルで包み込む事によってサビを防ぎ強度を持続させる工法なので「かぶり厚」は重要です。
誤解のないように書いておきたいのですが配筋ピッチは縦筋2列・横筋3段毎ですので鉄筋の入っている空洞部はモルタルも充填していますが、鉄筋の入らない空洞部はモルタルも入っていません。

モルタル自体に構造強度はないので意味がないのと、ブロック塀の自重が増えて倒壊の危険性が増すだけなので空洞のままにしています。
全ての空洞部にモルタルを充填する工法を「全充填」「オールジュウテン」と呼び主にビルの間仕切り壁等を施工する場合に耐火性や遮音性を重視して(強度は関係無く)設計士の指定がある場合があります。
実際のブロックの施工は水平な基礎や擁壁に縦筋を設置し、両端のブロックを積んで水糸を張り、水平にブロックを一段毎に積み上げて、3段毎に横筋とモルタルを充填します。
一日の積み高さは1.6mまでです。